いらなくなってしまった本やCDを処分したい…というときに、真っ先に思い浮かぶ手段が「買い取ってもらう」だと思います。
買取業者やフリマアプリは数あれど、私は自分の本の買い取りを「BALUEBOOKS(以下バリューブックス)」に依頼しました。
バリューブックスのメリット・デメリット、実際の買取価格はどのくらいだったのか?私が売却した時の体験を書いていきます!
どうしてバリューブックスを使ったのか
私がバリューブックスを選んだ理由は主に3つです。
- 会社の取り組みが気に入った
- CDも一緒に売りたかった
- 会員登録制度があり、買い取られた本がライブラリに登録される
会社の取り組みが気に入った
バリューブックスを運営しているのは「(株)バリューブックス」という長野県にある企業です。
多くの本の買取業者が、値段の付かなかった本を古紙回収に回しているそうですが、(株)バリューブックスは、出来るだけ本は本の形のままで残したい、という思いから、保育園や小学校などに本を寄付するという形で生かす「book gift project」という取り組みをしています。
せっかく好きで買った本が、ゴミとして処分されるのは仕方ないといえど、少し悲しいですよね。
できるだけ、「本」という形で生かそうとしている会社の姿勢が好きで、応援したい気持ち込みでバリューブックスを選びました。
CDも一緒に売りたかった
私が買取に出したかったのはほとんどが本ですが、CDも買い取ってほしいものが少しありました。
バリューブックスは「書籍、漫画(セット)、DVD、アルバムCD、ゲームソフト、ゲーム機」が買取対象です。
ただし、本を買い取ってくれる他の買取業者もCD、DVD、ゲーム類を一緒に買い取ってくれることが多いので、特にこれはバリューブックスの強みというほどではないです。
会員登録制度があり、買い取られた本がライブラリに登録される
バリューブックスは無料の会員登録制度があり、会員登録をしないと買取申し込みができない仕組みです。
会員登録をすることで、買取に必要な身分証明書の提出もオンライン上で行うことができます。
オンラインで出来ないサービスはダンボールに身分証明書のコピーを入れる必要があるので、地味に面倒です…。
さらに、バリューブックスの他にはない最大の特徴が、「買い取られた本を記録しておいて、ライブラリを作ってくれる」という機能。
ライブラリが残るので、自分が持っていた本が一発でわかるのが地味に嬉しいです。この中からまた読みたいなーという本があれば、電子書籍で買おうと思っています。
使ってみてわかった、バリューブックスのメリットとデメリット
- 運営会社がしっかりしていて、きちんと買取してもらえる
- 値段が付かなかったものもそのまま引き取ってもらえる
- 宅急便の集荷をお願いできるので、自宅で段ボールに詰めるだけで作業は完了(送り状も不要)
- 買い取ってもらった本の記録が残り、ライブラリ機能で見れる
運営会社がしっかりしている、はメリットに含める必要もないほど当たり前のことではあるんですが、悪質買取業者もいると聞きますので、意外とすごく重要なポイント。
買取業者比較サイトでいろいろ調べてみると、もはや詐欺では?というような業者も見かけますので、「高く買い取ってもらえた!」という口コミが大量に溢れている業者には注意したほうがいい…ようです。(サクラの可能性があるので…)
買取価格については、結局はどの業者に頼んでもそう大きく変わらないと思っています。
というのも、買取に出した商品が中古品として売られる場合、その商品の相場は、当然ですがどこから販売しようと変わりません。そうなると、必然的に買取価格は似たようなものになってきますよね。
多くの買取業者では、査定した後に実際に買取キャンセルを行うこともできますので、複数業者で査定をして一番高く買い取ってくれるところに売る、というのも可能ではありますが、私は面倒なのでしませんでした。
何十冊も売るとなると、確かにチリツモで数百円単位で変わる可能性はあるので、「少しでも高く!」「そのためには多少の労力は惜しまない!」、という方は試す価値はあるかもしれません。ちなみに、労力は惜しまないから1円でも高く!という場合は、メルカリを利用するのがオススメです。
- 送料が1箱500円かかる
- メルカリなどのフリマサイトで1つずつ売るよりかは値段が落ちる可能性が高い
- 1冊ずつの値段はわからない
- ダンボールは自分で用意する必要がある
送料は買取価格から自動的にひかれるシステムです。500円って結構大きいので、売る冊数が少なめな方は正直のところバリューブックスはお勧めできません…。
ですが、会員登録しているとたまに「送料(500円)無料クーポン」がメールで届くことがあるので、会員登録だけしておいて、クーポンが届くのを待つのもありだと思います!
実際私も、送料無料クーポンを利用&買取金額10%アップキャンペーンを併用して利用しました。
買取をお願いしてみて、一番のデメリットかなと思ったのは、ダンボールを自分で用意する必要があること。
たまたま家にあった通販のダンボールを流用しましたが、常にちょうどいいダンボールがあるとは限りませんしね…。
近所のスーパーの持ち帰り自由のダンボール置き場をチェックしましたが、2リットルペットボトルが入っていたダンボールなど、あまり本を入れるのには適していないサイズ・形のものが多く、案外「ちょうどいい」ダンボールが手に入る機会って少ないなと思いました。
ダンボールを用意してくれる・送料無料で買い取ってくれる大手の買取業者として「買取王子」がありますので、バリューブックスのデメリットがメリットより上回るかも…という方は買取王子を検討するのもありだと思います。簡単な比較表を作成しましたので、参考にしてみてください!
バリューブックス | 買取王子 | |
ダンボール | 自分で用意 | 無料で申込も可能 |
送料 | 1箱500円 | 無料 |
本以外の買取 | CD / DVD | CD / DVD 以外にも、おもちゃや家電などさまざまなジャンル |
会員登録 | 必要 | 不要(制度はあり。初回は不要) |
ライブラリ機能 | あり | なし |
実際に売ったときの手続き
では、実際に私がバリューブックスに買取を依頼したときの様子を紹介します!今回、私が売りに出したものは以下。
- 文庫62冊
- 漫画74冊
- 新書1冊
- その他本3冊
- CD5枚
- 合計146点
その他本、は実用書(A5サイズ)の類です。大学の教科書とか。
文庫や漫画の具体的タイトルは避けますが、最新作や、日本中で大人気になったベストセラーなどはほとんどありません。
多少ドラマ化・アニメ化したものが含まれているくらいで、全巻揃っていない漫画などもあるので、正直最初から買取価格自体は期待できないと思っていました。
ダンボールにひたすら本を詰めます。隙間ができないように、間に新聞紙も詰めました。
隙間があると輸送中に本が動いてしまい、傷ついたり折れたりする可能性があるので絶対に隙間は埋めましょう!
大丈夫だとは思うのですが、一応ダンボールの底もガムテープで補強しました。
もちろんダンボールに詰める前でも申込はできますが、最短当日の集荷も申込できますので、ダンボールに詰め終わってから申し込んだ方が焦らなくて良いと思います。
バリューブックスでは、査定結果を確認してから買取してもらうキャンセルするか選べる申し込み方法か、査定後すぐに買取してもらう二つの方法が選べます。当然ですが、査定後すぐに買取してもらう方が早いです。
こちらの方法では、キャンセルができない代わりに、100円買取価格がupします!
私はいくらだろうとキャンセルするつもりはなかったので、査定後するに買取してもらう「ソクフリ」という方法を選びました。
集荷箱数と、集荷の日付・時間や、査定結果を確認してから買取してもらうか、「ソクフリ」するかなど、画面に沿って選択していけば簡単に申込できますよ!
指定日にクロネコヤマトが集荷に来てくれます。バリューブックス側が手配をしてくれているので、送り状もすでに用意されたものを持ってきてくれます。
着払いなので、私たちがするのは本当に引き渡すだけ!テキパキと持っていってくれるのを見送ります。
私は「ソクフリ」を選んだので、あとは査定が終わって振り込まれるのを待つだけです。
気になる所要時間と買取価格
結論から言うと、集荷されてから3日で完了しました。土日祝日を挟んだため、振り込みが確認できたのは集荷から5日後です。
私が集荷を依頼したのはGW真っ只中の5月2日。関東圏に住んでいるので、長野にあるバリューブックスの倉庫には5月3日には到着したみたいです。
大型連休は多くの人が申込と思うので、時間がかかるかなーと思ったのですが、2日後の5月5日には査定完了のメールが!連休中なのになんだか申し訳ない!でもスピーディに対応していただけると安心です。
「ソクフリ」を選んでいるので、この時点でメールには「振り込み手続きが完了しました」という文面も。連休中だからかと思うんですが、実際に振り込まれたのは5月7日で、5月7日にも振り込み完了のメールがきました。
全体的に申込をしてからはあっという間で、「申込完了」、「荷物到着」、「査定完了」、「振り込み完了」と、丁寧にメールがきたので安心できました!
そして一番気になる買取価格ですが、合計で「1608円」でした!
値がついたのは48点ということで、買取価格がつかなかったものも多いですね…。余計な本をたくさん送ってしまいちょっと申し訳ない気持ちも。
実は、バリューブックスでは事前にバーコード読み取りでおおよその買取価格をチェックすることができるので、それで買取価格がついたものだけ買取依頼をすることもできます。
それで値段がつかなかったものはメルカリに出してみてもいいし、使い分けができるのはいいですね。
とにかく、48点で約1600円ということは、平均すると1冊33円。先ほども書きましたが、私が依頼した本は新作でもなければ大ベストセラーも少なく、全巻揃っていない漫画も多かったので、むしろこれだけ値がついてくれてありがたいなーという感じです。
内訳をみたら、漫画全巻セット、途中までしか揃ってないけどアニメ化した漫画、ライトノベルの全巻セットなど、やっぱり揃っている方が買い取ってもらえるよう。
文庫本はそんなに値がついたものは多くなかったですが、値がついたものは有名作家の作品だったり、ドラマ化したものが多かったです。
バリューブックスに送った文庫の中にはいくつか一昔前の大ヒット作品もあったのですが、そちらは値段がつかず。
古いというのもあるかもしれないし、ヒット作品は市場に溢れているから供給過多なのかもしれません。
使ってみた感想
こういう買取業者にお願いするのは初めてだったのですが、スムーズに買取が終わってよかったです!
ただやっぱり1箱500円の送料はネックだなあと思いました。
とはいえ、せっかく事前にバーコード読み取りである程度の買取金額がわかるので、その仕組みをフル活用して、値段がつく本だけ選別して送れば無駄にならなさそうです。
そもそも、バリューブックスは事前のバーコード読み取りを推奨しているのですが、面倒でしませんでした、調べず送ってごめんなさい…!
送料無料で送れる他の買取業者もありますが、会社の取り組みが好きで応援したいのと、ライブラリとして売れた本が残るのはやっぱり便利だし嬉しいです。
私が楽しく読んだ本たちが、他の人の元でも楽しく読まれて欲しいなと思います!